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Excel入門!!!!基礎講座 ステップ4

数式で計算(足す・引く・掛ける・割る)

Excel(エクセル)で使える便利な機能のひとつ。数式・関数を使った計算。
まずはセルのデータを使って基本的な足し算、引き算、掛け算、割り算の方法を紹介します。

エクセルで計算する

Excelで計算をします

図のように入力したセルの値を使って計算結果を表示させます。
ここでは足し算を例に紹介しますが入力する計算記号以外、操作はすべて同じです。

エクセルのセル内にイコールを入力

結果を表示させるセルをクリックし「=」(等号キー)を入力します。

計算に使うセルを選択

1つ目のセルを選択すると数式バーとセルに選択したセル番号が表示されます。

Excelでプラスを入力

「+」プラスを入力して
足す値が入力されているセルをクリックします。

Excelの足し算が表示される

[Enter]キーを押して確定。計算結果が表示されます。

 

尚、引き算、掛け算、割り算で使う記号は次のようになっています。

エクセルの計算で使う記号一覧

足し算の場合は、+(プラス)を入力。
引き算の場合は、-(マイナス)を入力。
掛け算の場合は、*(アスタリスク)を入力。
割り算の場合は、/(スラッシュ)を入力。

 

基本的な数式の仕組みさえ理解してしまえば、後々の関数を使ったデータの引用や複雑な計算を覚えるのも難しくありません。ぜひここで抑えておきましょう。

数式で文字の結合

Excel(エクセル)の数式は計算だけでなく異なるセルの文字列同士をくっつけて表示させることもできます。
関数での結合も可能ですがここでは数式を使った簡単な方法を紹介します。

文字列の結合

Excelで文字の結合

図のように別々のセルに入力した苗字と名前をひとつのセルの連結して表示させます。

セルにイコールを入力

結果を表示させるセルをクリック後、「=」(等号キー)を入力し
苗字(1つ目のセル)を選択します。

結合のアンドマークを入力

キーボードの「&」を入力して、
名前(結合させたいもうひとつのセル)をクリックします。

エンターで確定

[Enter]キーを押して確定。
それぞれの文字列が連結しセル内に表示されます。

結合する文字の間にスペースを入れる

名前のように値と値の間にスペースを入れたい場合があると思います。

excel結合時にスペースを入れる

その場合は、図のように”[スペース]”(ダブルクウォーテーションで括ったスペース)を入力します。

文字の間にスペースが挿入される

結合するセルとセルの間にスペースが入りました。
数式中にセルの指定ではなく、直接文字列を入力する場合は、文字を「”」ダブルクォーテーションで囲む決まりがあります。この機会にぜひ覚えておきましょう。

 

関数・数式のコピー

Excel(エクセル)の関数や数式をコピーする方法です。
一度設定した計算などを他のセルでも同じように使いたい場合、わざわざ入力しなくても簡単に反映させることができます。

ドラッグ操作でコピー

セル右下にポイントする

コピー元セルを選択しセル枠右下にポイントします。この時ポインターが十字に変わります。

反映させたい場所までドラッグ

コピーさせたいセル範囲までドラッグします。

他のセルにも同じ関数が反映

他のセルにも同じ関数が反映されました。
この時、各セル毎に参照先が自動で修正されます。

 

またショートカットキーを使った下記方法でも可能です。

Excelショートカットでコピー

コピー元セルを選択して、ショートカットの[Ctrl]+[C]。
貼り付け先範囲を選択して、ショートカットの[Ctrl]+[V]。

 

ドラッグ、ショートカットどちらの方法でも問題ありませんが、コピー&ペーストのメリットは「コピー先が別のシートや異なるファイルでも使える」「一度コピーした内容を続けて貼り付けていくとができる」という事です。
必要に応じて使い分けてみてください。

合計の計算(SUM関数)

Excel(エクセル)の関数を使って合計を求める方法です。
ここでは関数の中でも簡単で最も基本となる「SUM」を使います。

オートSUMボタンを使って計算

エクセルツールバーのオートSUMをクリック

合計を表示させたいセルを選択し、ツールバーの[オートSUM]ボタンをクリックします。

対象範囲が自動で選択される

すると計算対象となるセル範囲が自動的に選択されます。
ここで対象範囲に問題がなければ[Enter]キーで確定。

列の合計結果が表示される

図のように全商品1月分(B5からB10)の合計が表示されます。

オートSUMボタンは他にも平均、カウント、最大値、最小値などを求めることができます。詳しくは各関数の解説ページを参照下さい。

離れたセルの合計を計算したい

自動選択される範囲は基本的に連続したセルになります。
ここで集計対象を「個別に選択したい」または「離れたセルを選択したい」場合は下記のような方法で操作します。

エクセル離れたセルをクリック

ツールバーの[オートSUM]ボタンをクリックします。(この時は自動選択の状態)
対象となるひとつ目のセルをクリックし、
[Ctrl]キーを押しながらふたつ目のセルをクリックします。

選択したエクセルデータの合計のみ表示される

選択した「B5」「B7」の合計が表示されます。
[Ctrl]を押しながらの選択により対象を3つ4つと増やしていくことができます。

平均の計算(AVERAGE関数)

Excel(エクセル)の関数を使って平均を計算する方法です。
ここでは「AVERAGE」を使って値を返します。

AVERAGE関数で平均の計算

Excel平均の計算方法

結果を表示させたいセルを選択します。
[関数の挿入]ボタンをクリックします。

Excel関数の挿入ダイアログボックスから統計

ダイアログボックスの[分類]から[統計]を選択します。

リストからAVERAGE関数を選択します

リストから平均を求める[AVERAGE]を選択。
OKボタンをクリックします。
ダイアログボックスの下の方には選択した関数の簡単な説明が表示されます。

計算対象のセル範囲をドラッグします。

次に、引数ダイアログボックスが表示されます。
ここで計算対象としたいセル範囲をドラッグ。
(ダイアログボックス内に参照セルを直接入力しても構いません。)
最後にOKボタンをクリックします。

1月の平均値が表示されました。

1月(B5からB9まで)の平均値が表示されます。

オートSUMボタンで簡単に集計

平均はメニューバーにあるオートSUMボタンからも簡単に出すことができます。

ExcelツールバーのオートSUMをクリック

平均を表示したいセルを選択し
メニューバー、オートSUMボタンの▼をクリック、[平均]を選択します。

計算対象をドラッグで選択

計算対象の範囲をドラッグします。(図はB5からB9までをドラッグ)
[Enter]で確定です。
計算の対象が離れたセルなど個別に指定したい場合は[Ctrl]キーを押しながら選択していきます。

 

データ個数のカウント(COUNT関数)

Excel(エクセル)の関数を使って入力されているセル(データ)の数をカウントする方法です。
ここでは「COUNT」を使って値を返します。

入力されているデータの数を調べる

Excelデータの個数を調べる方法

結果を表示させたいセルを選択します。
[関数の挿入]ボタンをクリックします。

エクセル関数の挿入ダイアログボックスから統計を選ぶ

ダイアログボックスの[分類]から[統計]を選択します。

リストからCOUNT関数を選びます

関数[COUNT]を選択。
OKボタンをクリックします。

対象の範囲をドラッグします

引数を指定するダイアログボックスが表示されます。
ここでカウント対象としたいセル範囲をドラッグ。
※ダイアログボックス内に参照先を直接入力しても構いません。
最後にOKボタンをクリック。

Excel関数データのカウント

1月(B5からB9まで)のデータ数が表示されます。

オートSUMボタンで簡単集計

メニューバーにあるオートSUMボタンからも簡単データ数を表示させることができます。

ExcelツールバーのオートSUMをクリック

結果を表示したいセルを選択し
メニューバーの[オートSUM]ボタン▼をクリック、[データの個数]を選択します。

カウント対象をドラッグで選択

集計対象の範囲をドラッグします。
[Enter]キーで確定になります。
カウントの対象が離れたセル同士など個別に指定したい場合は[Ctrl]キーを押しながら範囲を選択していきます。

最大値・最小値を表示(MAX関数/MIN関数)

Excel(エクセル)の関数を使って入力されているセル(データ)内の最大、最小の値を表示させる方法です。
ここでは「MAX」と「MIN」を使って値を返します。

MAX・MINの使い方

Excelデータの最大・最小を調べる方法

結果を表示させたいセルを選択します。
[関数の挿入]ボタンをクリックします。

エクセル関数の挿入から統計を選びます

[関数の挿入]ダイアログボックスの「分類」から[統計]を選択します。

エクセルのリストからMAXもしくはMINを選びます

最大を表示する場合は、[MAX]。最小を表示する場合は[MIN]を選択。
OKボタンをクリックします。

エクセルの参照先セルをドラッグ

ここで引数(参照セル)を指定するダイアログボックスが表示されます。
集計の対象としたいセル範囲をドラッグ。
※ダイアログボックス内に参照先を直接入力しても構いません。また自動で表示される範囲を変更する必要がない時はそのままOKボタン。
最後にOKボタンをクリック。

Excel関数データの最大値と最小値

1月(B5からB9まで)の中の最大値・最小値が表示されます。

オートSUMボタンで表示させる

メニューバーの[オートSUM]ボタンからも最大・最小の値を表示させることができます。

ExcelのオートSUM機能を使います

結果を表示させたい場所を選択し
メニューバーの[オートSUM]ボタン▼をクリック、[最大値]もしくは[最小値]を選択します。

集計範囲をドラッグで選択

集計対象の範囲をドラッグします。
[Enter]で確定です。
対象の場所が離れたセル同士など個別に指定したい場合は[Ctrl]キーを押しながら範囲を選択していきます。

 

日付・時間の表示(TODAY関数/NOW関数)

Excel(エクセル)で日付と時間を表示させる方法です。
日付関連の関数はいくつかありますがここでは現在日時の表示と加算(足し算)について紹介します。

TODAY・NOWの使い方

「TODAY」は、現在の日付。「NOW」は、現在の日付と時刻を表示します。

Excelで日付を表示させる方法

結果を表示させたいセルを選択します。
[関数の挿入]ボタンをクリックします。

エクセル関数の挿入から日付を選びます

ダイアログボックスの分類[日付]から[TODAY]もしくは[NOW]を選択。
OKボタンをクリックします。

リストからTODAY関数を選びます

両関数共に引数(参照先)の指定は不要なのでこのままOKボタンをクリック。

エクセルで日付と現在時刻が表示

現在の日付及び時刻が表示されました。

この場合の表示データは、パソコンにセットされている現日時設定を参照します。
またファイルを開いたりワークシートが再計算されたときに最新のデータに更新されるものであり、リアルタイムで変動するものではありません。

日付・時刻の加算(足し算)

日時データは数式の足し算を使って時間経過を加算する事もできます。
(例:2日後や3時間後のデータ表示)

Excel日付の加算(足し算)方法

日付データの入力されているセルに「+2」をすると、

Excel日付の加算(足し算)方法

2日後の日付が表示されます。

時間の加算方法

また時間データの入力されているセルに「+”2:30″」をすると

時間の加算方法

2時間30分後の時間が表示されます。

※同じ要領でマイナスをする事により減算(遡る)データの表示も可能です。

 

曜日の表示(WEEKDAY関数)

Excel(エクセル)の関数を使って曜日を表示させる方法です。
セルの日付データ(シリアル値)を元に該当する曜日データを引き出します。またTEXT関数と合わせて使うこともできます。

WEEKDAYの使い方

Excel曜日の表示方法

結果を表示させるセルを選択し、
[関数の挿入]ボタンをクリックします。

エクセルのWEEKDAY関数を選びます

ダイアログボックス内の分類[日付]から[WEEKDAY]を選択し、
OKボタンをクリック。

参照するシリアル値を選択

参照する日付データ(シリアル値)が入力されているセルを選択します。
OKボタンをクリック。

数字が表示されます

すると1~7の整数が表示されます。これは日曜日を「1」とした各数字が割り振られていることを意味します。
規定の割振り 1:日、2:月、3:火、4:水、5:木、6:金、7:土

 

次にこの数字を曜日表記に変える方法です。

エクセル書式設定から

セルの書式設定→[表示形式]タブで[ユーザー定義]を選択し、種類のボックス内に「aaa」と入力します。(サンプルプレビューに「火」の表示)
最後にOKボタン。

整数が曜日表記に変ります

「火」の表示に変わりました。

書式設定で曜日の表示方法

尚、書式のユーザ定義の内容により下記文字列へ変換されます。
[aaa]と入力した場合、”火”
[aaaa]と入力した場合、”火曜日”
[ddd]と入力した場合、”Tue”
[dddd]と入力した場合、”Tuesday”

TEXT関数を使う

書式設定を使わずTEXT関数を組み合わせる事により同じように表示させることができます。

TEXTを使って文字列に変換

例)
TEXT(WEEKDAY(A1),”aaa”)⇒ 月
TEXT(WEEKDAY(A1),”dddd”)⇒ Monday

用途に応じて書式の設定、TEXTの併用、使いやすい方を試してみてください。

 

関数エラーの意味と原因

Excel(エクセル)で関数を扱っているとセルにエラー値が返されることがあります。
これは正常に処理できない関数があった際に表示されるもので、それぞれその意味と原因は異なります。そこでエラー内容の一覧をまとめました。

関数エラー値一覧

エラー値 意味 主な原因例
#DIV/0! 値が0もしくは空のセルで割られている 数式の中に割り算が含まれる関数を使っている場合、計算対象に0が含まれている。
#N/A 対象となるデータが存在しない。 検索範囲内に一致するデータがない。
#NAME? 利用できない文字列が含まれている。 関数名の誤り。存在しないセル番号を指定している
#NULL! 指定した2つのセルに共通部分がない。 共通部分を表す半角空白が間違っている。指定された2つのセルに共通部分がない。
#NUM! 値の指定に誤りがある。正当な結果が得られない。 処理可能な範囲外の数値を指定している。
#REF! >無効なセルが参照されている 参照先セルが移動や削除により対象セルを確認できない。
#VALUE! 引数の形式が過っている。 数値を指定する必要があるセルに文字列を指定している。
##### データを表示する為のセル幅が足りない。 結果の数値や日付を表示する上で必要なセル幅がデータの幅よりも狭い。

エラーが表示された場合はその原因を調べ必要に応じて修正していきましょう。