「蕎麦」は麺そのものが「腸活」にいい
暑くなり、冷たい蕎麦やうどん、そうめんなどが美味しい季節になりました。実は、麺のなかでも「蕎麦」は「腸活」に特におすすめの食材です。
「そば粉」には、便を押し出すために必要な「食物繊維」が小麦粉よりも豊富に含まれています。そのため、「蕎麦」には便秘を解消し、腸内環境を整える効果が期待できるのだそうです。
また、今話題の「アダムスキー式腸活法」では、「消化管を通過する速度」によって、食品を「ファスト」と「スロー」に分け、それぞれを混ぜないように食べることが大事だと考えられています。
そば粉10割で作られる「十割そば」を除き、一般的に私たちがよく口にする「蕎麦」は、「そば粉」とつなぎの「小麦粉」などで作られているので、「アダムスキー式腸活法」では「スローの食材」に分類されます。一緒に食べる「海苔」「ねぎ」といった和の食材はその多くが「スロー」ですので、蕎麦料理には「腸を詰まらせない食事例」がたくさんあります。
今回は、そのなかでも特に「腸にいい蕎麦の食べ方」を4つ紹介します。
おすすめは「ネバネバの食材」と組み合わせる食べ方です。「山芋」「なめこ」「納豆」といったネバネバの食材には、それぞれに「腸を整える効果」があるといわれています。
つるつると食べられる「とろろ蕎麦」は、食欲の落ちる夏に、特に美味しく感じられますね。「山芋」は「食物繊維」が豊富で、「腸活」にもおすすめの食材です。
また、山芋のぬるぬる成分である「ムチン」には、「たんぱく質」を無駄なく活用させる効果があるため、「虚弱体質の改善」「体力回復」に有効だと古くから考えられているそうです。しかも、生ですりおろして食べるのが、最も効果的なのだそう。「とろろ蕎麦」は、夏バテで弱った体にぴったりの食べ方なんですね。
「山芋」には「2種類の食物繊維」が含まれている
「とろろ」は「長芋」や「大和芋」をすりおろして作りますが、できれば「長芋」よりも「大和芋」を使うのがおすすめです。どちらも「食物繊維」が豊富な「山芋」の仲間なのですが、大和芋には長芋の1.5倍の食物繊維が含まれているといわれています。
また、「食物繊維」には「水溶性」と「不溶性」の2種類があり、腸活のためにはこの2種類の食物繊維をバランスよく摂ることが大切だといわれています。「山芋」には「水溶性」と「不溶性」の食物繊維が両方含まれているのも、腸活中の人にはとても嬉しい食材です。
とろろ蕎麦には「生卵」を落として「月見蕎麦」として食べることもありますが、「アダムスキー式腸活法」では「卵」も「スローの食材」と考えられていますので、これもOKの組み合わせです。
卵は「良質なたんぱく源」としてアダムスキー博士もおすすめしています。博士は「新鮮なものほど消化にいい」と話しているので、衛生面だけでなく栄養面からも、「月見蕎麦」にはなるべく新鮮な卵を使ったほうがいいんですね。
また、月見蕎麦には「うずらの卵」が使われることもありますが、アダムスキー博士によれば、うずらの卵は特に栄養価が高いので、おすすめの食材なのだそうです。
同じく「ネバネバ」の「なめこ」も、腸によい食材のひとつです。「大根おろし」とセットで「なめこおろし蕎麦」になっていることが多いですが、これは胃腸が疲れているときに、特におすすめです。
腸内環境を整え、腸内細菌を増やすためには、乳酸菌やビフィズス菌などの「菌」を摂取することが大事だといわれています。「きのこ」は「菌類」で腸内の善玉菌を増やしてくれる存在ですので、腸活中の人は積極的に取り入れたいものです。
「なめこ」のぬめりの正体は、山芋と同じ「ムチン」という成分で、この「ムチン」には消化吸収を促進する効果もあるそうです。
「大根との組み合わせ」が、さらにいい
また、「大根」には消化を助ける「消化酵素」が豊富に含まれていて、胃もたれや胸やけによいといわれています。酵素は熱に弱いので、胃腸の調子が悪いときには「大根おろし」のように生で食べるのが効果的なのだそうです。
さっぱりとしていて食欲のないときにも食べられる「なめこおろし蕎麦」ですが、実は栄養面から見ても、おすすめの食べ方なんですね。
日本を代表する健康食品のひとつである「納豆」。その原料となる「大豆」は「アダムスキー式腸活法」でも「スーパーフード10」のひとつに挙げられています。大豆は定期的に摂取すると「悪玉コレステロール値」を下げる効果が期待できるとアダムスキー博士は話しています。
和食にはたくさんの大豆製品がありますが、なかでも「納豆」に含まれる「納豆菌」は、熱や胃酸にも強いため、口から摂取しても「生きたまま腸に辿りつくことができる善玉菌」なのだそうです。
食品から摂った善玉菌は腸内では1日ほどしか定着しないので、毎日摂取することが大切だといいます。納豆ご飯だけでなく、納豆蕎麦で「腸活」するのもいいですね。
蕎麦には「薬味」も欠かせませんよね。腸のことを考えると、薬味なら「海苔」や「しょうが」が特におすすめです。
海苔には「水溶性食物繊維」が豊富に含まれていますので、海苔は食事にちょい足しして腸活効果を高めるにはぴったりの食材です。
この「水溶性食物繊維」は、海苔だけでなく「わかめ」「めかぶ」などの海藻類にも豊富に含まれています。わかめやめかぶの入った蕎麦を食べたり、付け合わせで海藻サラダを添えたりするのも、とても腸によい食べ方だと思います。
また、もうひとつのおすすめである「しょうが」は、消化を促進し、炎症を和らげる効果のあるスーパーフードとしてアダムスキー博士も絶賛しています。博士は「少量でもしっかりと効果があるのが、しょうがのよいところ」だと話しています。しょうがは、栄養面でも薬味にぴったりの食材なんですね。
暑い夏こそ、しっかりと「腸のケア」を
暑い夏には食欲が落ちますが、食事のバランスが崩れると、腸内細菌のバランスも崩れ、腸の働きも低下してしまうそうです。
『腸がすべて』の監修をつとめた澤田肝臓・消化器内科クリニック院長である澤田幸男医師は、腸には「生命の維持に必要な、栄養素と水分を吸収する働き」とあわせて「病気から生命を守る、人体最大の免疫システムの働き」があると話しています。
「腸の乱れ」は、便秘や下痢といった「便のトラブル」だけでなく、「夏バテを悪化」させたり、他の病気や体調不良を招いたりする可能性もあります。
みなさんも、「アダムスキー式腸活法」を学び、食事のバランスを整えながら「腸のケア」をすることで、暑い夏を元気に乗り切りましょう。
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