フリマアプリで「売れやすい」不用品の見分け方

不用品はこう仕分ける!基本の手順

不用品の処分は、まず家中のものを不用品と必要なものとに分類するところからスタートします。このとき大切なことは、あえて不用品を探し出すというよりも、「これは使わないな」と気づくこと。

(写真:マイカジ編集部)

「クローゼットの奥や階段下収納など、頻繁にものの出し入れがないところよりも、毎日目にする本棚やキッチン、子どものおもちゃ箱などから使わないものを探していきます。不用品だと判断する基準は、使っていない期間です。

暖房器具などの季節家電やダウンジャケットなど季節性の衣類などは、1年使わなかったら今後も使わない可能性が高いでしょう。季節を問わないものであれば、“半年使わなかったら”を目安にしてください。その中で、傷や汚れがひどいものは処分、多少のダメージはあるけれど使えるものは、売るという判断になります」

フリマアプリやネットオークションなど、リユース市場にはさまざまなチャネルがあります。それぞれ利用するにあたり、向いている商品やどのような人におすすめなのかをチェック!

◆フリマアプリ(メルカリなど)

スマホで簡単に出品できることから、人気のフリマアプリ。販売価格を自分で決定し、その価格ですぐに購入してもらうことができますが、値下げ交渉される場合もあります。

「女性ユーザーが多いので、出品する商品は、レディースアイテムや子ども服、エンタメ系のものが向いています。売れるまでに時間を要することもあるので、出品中の品物の保管・管理が苦にならず、出品作業・梱包を面倒に思わない人向きです」

(写真:マイカジ編集部)

◆ネットオークション(ヤフオク!など)

ネットオークションは、最も高い値を付けた落札者が商品を購入する仕組みになっています。

「一部定額の出品もありますが、価格が吊り上っていきます。ヤフオク!の場合、出品した商品が落札されたときに、出品者に対して落札価格の10%(税込)の手数料がかかります。尚、有料の『Yahoo!プレミアム』に登録すると、手数料の割引があります。男性ユーザーが多いので、コレクターアイテムやマニア向けの商品が向いています」

フリマアプリやネットオークション以外の選択肢

◆地域の掲示板(ジモティーなど)

地元の人と取引するため、送料がかからず、梱包・配送など面倒な手続きが不要なのが最大の特徴です。

「地元密着型で商圏がせまいのですが、送料がかからないので、大型の家具や家電が向いています。また、知らない人に直接会うことに抵抗がない人向きです」

◆リユースショップ

査定により、買取価格が決まるリユースショップ。店舗に持参する場合と、出張買取とがあります。

「少しでも汚れがあると買取不可、電化製品は製造から7〜10年以内が買取の目安など、買取基準が設けられていることが多いです。また、買取価格が非常に安いので、急な引越しが決まったなど、すぐにものを片付けたい人や車があって持ち込みができる人向きです」

◆宅配買取サービス

自宅にいながらものを売ることができるのが、宅配買取サービス。不用品をつめた段ボールを無料で集荷してもらうことができます。

「フリマやネットオークションよりも買取価格が低くなる場合があります。また、ブランド品や本・ゲームなど、買取商品に制限があることが多いです。買取条件に合うものがあれば向いています。また、出品作業が面倒な人やすぐにものを片付けたい人向きです」

それぞれのチャネルには、売り方のコツがあります。

「メルカリ、ヤフオク!、ジモティーに共通しているのは、出品する商品の写真をキレイに撮ることです。見やすく、特に光の加減には注意しましょう。また、商品説明はしっかり書くことも大切です。汚れや傷などのダメージも必ず書きましょう。宅配買取サービスやリユースショップの場合は、査定に影響するため、汚れは取っておくことが大切です」

フリマアプリやネットオークションで特に気を付けることはどんなことでしょう。

1.フリマアプリ(メルカリなど)の賢い使い方
(写真:マイカジ編集部)

「メルカリの場合は、販売価格の10%が手数料で引かれます。さらに送料も出品者負担なので、販売手数料と送料を含めた価格設定をしてください。また、同じ商品が出品されている場合は、少しでも価格を下げると、売れやすくなります。出品してから3日ほどしても反応がない場合は、価格を下げます。出品後1ヵ月しても売れない場合は出品を取り下げ、リユースショップに売るのがオススメです」

2.ネットオークション(ヤフオク!など)の賢い使い方
(写真:マイカジ編集部)

「マニア向け商品以外にも、値段がつけにくいものや、まとめ売り商品など、買いたい人が値段をつけてくれた方がいいものを出品するのも、賢い使い方です。出品期間は3日くらいで、売れなかったら再出品しましょう」

服を売るときのコツやマナーは?

クローゼットに埋もれていた服やサイズアウトした子ども服など、着なくなった服を売るとき、どのようなコツがあるのでしょう。

「冬であればコートやニットというように、季節に見合ったものを売るのが鉄則です。ブランドの服は1点ずつでも売れますが、ファストファッションの服はまとめ売りがオススメです。メルカリでは、”100cmのTシャツ5枚セット”など、同サイズの服をセット売りしている方をよく見かけますが、賢い方法だと思います」

また、服を売るときのマナーにも気をつけたいと川崎さんは言います。

「シワや匂いが気になるものは、洗濯するのがベストです。自分ではわからなくても、家の匂いというのはありますから、衣料用除菌消臭剤をスプレーするのもオススメですね。ニットやおしゃれ着は、普段からおしゃれ着用洗剤を使うなど、売ることを考えた洗濯とケアが大切です」

 

不用品をただ捨てるのではなく、次の家庭で引き続き使ってもらえたら、嬉しいですよね。「今の消費スタイルとして、売ることを前提に使うという考え方がある」と川崎さんは語ります。そのためにも、洋服であれば日頃から洗濯に気をつけたり、汚れをしっかり落としたりするなど、キレイな状態でバトンタッチできるようなケアを心がけましょう。