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ご飯から食べ始める人が痩せにくい明確な根拠

食べる順番を変えるだけで太りにくくなる

食事のとき、真っ先に箸をつけるのはどの料理からでしょうか?

「ごはん」と答えた人は太りやすい食べ方をしています。

炭水化物の白いごはんを先に食べてしまうと急激に血糖値が上がり、インスリンが分泌されて、血糖が脂肪になりやすいからです。

それに比べて、サラダなどの野菜から食べると、血糖値の上昇がゆるやかで、インスリンもゆっくり分泌されます。それは実験によっても明らかです(図表10・11)。

これは、食事のときに生キャベツ60グラムに酢10グラム、サラダ油10グラムをかけたサラダを、200グラムのごはんの前に食べた場合と後に食べた場合の血糖値とインスリンの上昇を比較したものです。

野菜から食べることで太りにくい体質に改善

その結果は一目瞭然で、サラダを先に食べたときのほうが食後20~45分の血糖値の上昇の程度が低く、最も高い値に達するまでの時間が1時間も遅かったのです。

インスリンについても同様で、サラダを先に食べたときのほうが、ごはんを先に食べたときに比べて90分もゆるやかに上昇しました。

これまでごはんから先に食べ始めていた人は、知らず知らずのうちに肥満を呼び込んでいたのです。

懐石料理でも最初に前菜などが出て、最後にごはんが出てきますが、これはダイエットにぴったりの食べ方といえるでしょう。

また、ごはんから先に食べると、糖質によって脳の空腹を感じる摂食中枢が刺激され、ますます食欲が出てしまいます。

それに対し、野菜から先に食べ始めると、食物繊維が水分を吸収して大きくふくらみ、食べすぎを防いでくれるのです。

いままでごはんから食べ始めていた人は、野菜から食べるようにしましょう。それだけで太りにくい体質に変えることができるのです。