水害からの復旧について

いつもご覧いただきありがとうございます。

ひでどんです。

先ずは九州地方の集中豪雨(線状降水帯)による、未曾有の水害に際し、被災された方にお見舞い申し上げます。また、お亡くなりになった方に対し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

今回、数多くの方が被災され、何か私にできる事は無いかと思い、2015年9月に鬼怒川決壊で復旧を経験したことから、少しでもお役に立てるよう記事にしました。ご参考になれば幸いです。

※2015年河川決壊に関しての当時の経験を基に作成してます。土砂崩れなどの被害には於いては大変恐縮ですが参考になるか分かりません。

1.被害状況を記録しておく

水害において、水が引き始めると、復旧にむけて、母屋の内部に侵入した泥の掻き出しから、家具・電化製品など片付けが始まると思います。その前に被害状況をスマホなどで記録(写真)してください。また、自宅の水位がどのくらいまで到達したかを記録してください。※実際の水位は泥の後よりも高い位置にあります。

なぜなら、罹災証明書発行の際に、水位の到達地点で、「全壊・全半壊・半壊」(床上・床下)と区分けされ、補助金や保険などの支給額に影響がでてしまいます。保険の契約内容によっては、家具や電化製品などを補償しているものもあります。契約している保険会社にお問い合わせください。

被災された場合は、何事も「罹災証明書」が必要になりますので、早期の認定を受けてください。

2.片付け(除去作業)

水害で一番大変な除去作業は泥の掻き出しです。水分を含んでいる泥は重く、掻き出しづらいので、乾かしてから撤去するのが楽なのですが、下流での水害では、水に汚染物質が含まれているので、乾いて、空中に汚染物質が舞ってしまって、健康被害を引き起こす可能性があるので、大変つらい作業ではありますが、早めの除去をできればお願いします。除去後は、高圧洗浄機などで洗い流します。※ライフライン復旧後

また、家具・畳などは洗って乾かしても臭いが取れなかったりします。家電製品も一度水に浸かってしまったものは、動いたとしても、事後故障や火災を引き起こす可能性がありますので、処分してしまった方が賢明です。

そして、断熱材等使用している家屋は、水位が低くても、水を吸い上げている可能性があります。一度業者に内部を確認してもらってください。床下床上でも、床板を取り外し、半年以上は乾かす事をお勧めします。しかし、それでも梅雨時期や湿気が高い時には、臭いが発生する場合があります。

自動車や農機具などは、燃料にもよりますが、動かさずに、業者に移動や処分をお願いしてください。個人で勝手にやってしまうと、保険が下りない場合もあります。

3.ボランティアの積極的な受け入れ

ボランティアの積極的な受け入れをお願いします。泥の掻き出しや、自宅内の家具や畳の運び出しなど、水分を含むと何倍にも重くなります。畳などは二人でも持てないくらいになります。初期の対応は、人数がどうしても必要です。無理せず、家族で抱え込まず、ボランティアの受け入れをお願いします。

その際には、予め捨ている物と捨てない物を決めておくと、ボランティアも活動しやすくなります。何もわからず捨ててしまい後でトラブルのもとになってしまいます。

4.まとめ

現在では水害に関する保険(補償)も数多くあり、ご契約してある、保険会社に必ずお問い合わせをお願いします。また、国も激甚災害に指定し、補正予算も計上する可能性がありますので、先ずは、冷静に被害状況の確認と記録をお願いいたします。

お体に気を付けて一日も早い復旧を心よりお祈りします。少しでも参考になれば幸甚です。

5.保険・預金のお問い合わせ先

<どこの保険に加入しているか分からない場合>

災害救助法が適用された地域で、加入保険会社が分からない場合は、日本損害保険協会の「自然災害損保契約照会センター」で確認をすることができます。

電話番号:0570-001830(ナビダイヤル:通話料有料)
電話番号:03-6836-1003(通話料有料)
受付時間:午前9時15分~午後5時(土・日・祝日および12月30日~1月4日を除く)
フリーダイヤル 0120-501331

<通帳等をなくしてしまった場合>

通帳・証書、印鑑をなくしてしまった、紙幣や貨幣が損傷したという場合は銀行に連絡をして相談をすることができます。また、融資の返済条件、災害により資金が必要となった、住宅ローンの返済に不安がある、事業の継続や承継に不安がある場合なども相談可能です。

自然災害による被災者で一定の要件に当てはまる場合、銀行に住宅ローンなどの免除・減額を申し出ることができます。手続き支援を無料で受けることができるなどのメリットがあります。

一般社団法人 全国銀行協会
https://www.zenginkyo.or.jp/topic/disaster202007/
https://www.zenginkyo.or.jp/fileadmin/res/topic/disaster202007/disaster202007_leaf_2.pdf

このように、災害にあった場合、金銭的な支援を受けることができる場合も多いです。お金のことは落ち着いてから手続きをすることができるのです。

6.捨てないで、思い出を

 

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