危険!!スズメバチの退治方法

スズメバチの巣は作りはじめの4月〜6月に駆除すべし

 

スズメバチの巣は、4月〜6月前半までの初期に駆除するのが安全です。

なかでも、巣の直径が10センチ以下の時期がベスト。その理由は、刺されにくいからです。

この時期は巣には女王蜂と幼虫しかいません。毒針で襲ってくる働きバチはいないので、刺される可能性はかなり低いです。

なのでしっかり準備すれば、自分で駆除できる可能性もあります(逆に、7月以降または10センチ以上の巣の場合は、プロにお願いしたほうが安全です)。

スズメバチの巣は、作られた場所は同じでも、時期によって危険性がまったく異なるものです。
それぞれの時期の巣の特徴と危険性について、実際の写真とともに見ていきましょう。

初期のスズメバチの巣は、六角形の巣穴がむきだしになっていることが多いです。

ボール状の丸い形が多いですが、コガタスズメバチの巣はフラスコ・とっくり型です。

4〜6月の時期は、スズメバチは女王蜂だけで巣を作っています。女王蜂が一匹だけであること、また攻撃性が低いことから駆除がしやすいのです。

 

ちなみに、スズメバチの巣の中には子育てのための部屋「育房(いくぼう)」があります。
育房は、層になったマーブル模様の「外被(がいひ)」で覆われている状態です。

スズメバチの女王蜂は出入り口を残しつつ、外被を二重・三重にして仕上げていきます。

また、女王蜂が巣作りと同時に行なうのは育房での産卵です。
卵から生まれてきたハチは、大切な巣を守るために働きます。
巣の入り口では、見張り役のハチが敵が来ないか目を光らせているんです。

このような働きバチが活動し始める時期になると、だんだんと巣の危険性が増していきます。
自分で駆除する際は、巣が小さいうちに行うようにしてください。

7月以降の巣はキケン度大

では、見張り役のハチが敵が来ないか目を光らせているんです。

このような働スズメバチの女王蜂は出入り口を残しつつ、外被を二重・三重にして仕上げていきます。

 

 

 7月以降のスズメバチの巣は丸いボール状で、何層にも重なるマーブル模様が特徴です。

7月〜8月には巣が急激に大きく成長し、働きバチは数十匹から数百匹に増えます。
実際に「1週間ほど帰省して帰ってきたら、急に家に大きな巣ができていた…」なんて方もいらっしゃいました。

そして9月には産卵・子育てもピークを迎え、働きバチの数が最大に。

なんと最大では1つの巣に1,000匹以上になるケースも…!
ここまで増えるのはレアですが、住宅街の巣でも500匹ほどいるのは珍しくありません。

この時期の働きバチは、巣を刺激するものには毒針で攻撃をしかけます。
女王蜂と巣にいる幼虫を守る防衛本能のためです。

厚生労働省の発表によれば、毎年10名〜30名の方がスズメバチに刺されて命を落としています。
この時期の巣には、絶対に近づかないようにしましょう。

※もし巣が作られている場合は、早めにプロのハチ駆除業者に相談することをオススメします。
巣が大きくなればなるほど危険性が高まり、駆除の料金も上がってしまうケースが多いです。

夏以降のスズメバチの巣には、見張りが目を光らせています。

巣に近づくもの=敵を威嚇して、針から毒液をふきかけます。その毒液には、仲間に「敵が来たぞ!」と伝える物質(アルコールやエステル)が含まれています。

これは警報フェロモンと呼ばれます。

その知らせを受けると、巣の中にいる仲間の蜂がやってきて、黒いものや敵をめがけて攻撃してきます。

冬のスズメバチの巣は、どうなる?

スズメバチの巣は、冬の時期は空っぽです。
働きバチは秋頃には死んでしまい、新しい女王蜂は巣から離れて冬眠するため、いわゆる「もぬけの殻」状態なんですね。
もちろん、新しく巣が作られることもありません。

また、「スズメバチの巣は、危険度がピークを過ぎた冬に駆除するのが最適!」といった記事も見かけますが、自分で駆除する際は十分に注意が必要です。

確かに空っぽの巣が多いものの、温暖な年は冬頃まで活動するスズメバチもいます。
空っぽだと思っていた巣に実はスズメバチがいた…なんてことになったら大変です。

巣のサイズもかなり大きいはずなので、「自分ではムリだ」と感じたら専門の業者などに依頼すると安心でしょう。

ちなみに、冬の間にできる予防対策としては、巣があった場所にスプレーや木酢液を吹きかけておくことが有効です。

どんな場所にある蜂の巣が危険なのか?

スズメバチは、雨風をしのげる快適な場所に巣を作ります。

  • 天井裏、床下、壁の中、換気口、戸袋などの閉鎖空間
  • ベランダ、軒下、窓枠、賃貸通路の天井などの開放空間
  • 庭に置いたダンボール箱、鳥の巣箱、植物
  • 土の中、木の穴、木の根
  • 鉄骨、廃材、トラックの荷台、灯籠、お墓 など

巣の駆除依頼をいただいた方の中で多かったのは、軒下・床下・庭の木・戸袋(雨戸の隙間)です。

意外な場所では、逆さにした鉢植えの中や、自転車にかけたカバーの中など。
まさか蜂がいるとは思わず、刺されてしまった!というケースが毎年何件かあります。

また、玄関付近は人との距離が近く、あなた自身やご家族はもちろん、ペットが刺される可能性が高い場所です。
「巣があることを知らないご近所さんが刺されてしまった」なんてことがあると、管理責任を問われるトラブルに発展しかねません…。

そのため、巣を見つけたら放置せずに対処するのが安心です。


駆除スプレー&ハチの巣コロリ【Amazon】