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6月1日夜に全国で一斉に花火打ち上げ

新型コロナウイルス感染拡大の収束を願って、全国約160の花火業者が1日夜、各地で一斉に花火を打ち上げることが分かった。見物客の密集、密接を避けるため、場所は秘密だ。  日本の花火大会は、江戸中期の享保の大飢饉(ききん)やコレラに悩まされた8代将軍・徳川吉宗が隅田川で花火を打ち上げた「両国川開き」が隅田川花火大会になったのが起源とされている。  このため、花火業者の若手有志11人が「全国一斉悪疫退散祈願 Cheer up! 花火プロジェクト」を呼びかけた。1社で複数箇所で実施するところもあり、全国で200カ所以上とみられる。荒天の場所では中止される。  山梨県での打ち上げは、県内外の業者が5カ所で予定している。発起人の一人で、市川三郷町の花火業者、マルゴーの斉木啓介専務(37)は「花火でコロナ疲れを吹き飛ばして、希望を持ってほしい。場所は非公表なので、自宅から空を見てほしい」と話す。  マルゴーは3号玉10発、4号玉10発を打ち上げ、1発目は医療従事者を励ますため青を基調としたものにするという。