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日経平均株価が約2か月半ぶりの高値

 26日の東京株式市場は、政府の緊急事態宣言解除に伴う経済活動再開への期待から幅広い銘柄が買われ、大幅続伸した。追加の経済対策も好感され、日経平均株価の終値は前日比529円52銭高の2万1271円17銭と3月5日以来、約2カ月半ぶりの高値となった。
 日経平均は朝方から航空や鉄道、不動産など内需関連を中心に幅広い銘柄で買いが先行。上海や香港といったアジア市場の堅調な推移も横目に「海外勢の買い戻しがけん引」(国内証券)する形で、午後に入って一段と上げ幅を広げた。

 

市場関係者は「拙速な経済活動の再開による新型コロナウイルスの感染再拡大や、米国と中国の対立への警戒感は根強い」(インターネット証券)と指摘。ただ、安倍晋三首相は25日、2020年度第1次・2次補正予算の事業規模総額が「200兆円を超える」と強調。足元では「政府の緊急経済対策が市場に安心感を与えている」(同)と好感されている。