「プログラミングって何かよくわからない。」
「何から勉強すればいいの?」
「効率よくプログラミングを身に付けたい。」
などを考えたことはありませんか?
近年義務教育としてプログラミングの授業が加わったり、人工知能やIotという言葉が話題になったりしていることからプログラミングに対する関心が高まっています。
その一方で、独学でのプログラミング学習は挫折率が高く、なかなか多くの人が続けづらいという状況もあります。
そこで、プログラミング初心者が学習前に知っておくべき知識や成功する学習法をご紹介していきます。
この記事はプログラミング初心者の以下の方に読んでいただきたいと考えています。
- プログラミング学習を成功させたい方
- 基礎からプログラミングについて知りたい方
- プログラミングを仕事にしたい方
なお、この記事はとても長いので、目次から見たい箇所から読んでいただくことをオススメします!
目次 |
1.知っておきたいプログラミングの基本
2.初心者のプログラミング学習【5つのステップ】 3.プログラミング学習の方法4選 4.学習を継続させるために意識すること 5.学びを人生に活かす方法 6.プログラミング初心者によくあるQ&A集! 7.まとめ |
知っておきたいプログラミングの基本
「プログラミングとは何をするもので、何ができるのか」
これを理解しておくことで、プログラミング学習者は目的がはっきりとし勉強を続けることができます。
プログラミングとは、コンピューターに指示を与え動かすこと
プログラミングとはソフトウェアの動作の順番を記述していくことです。
人間に指示を出す時は自分たちの使っている言葉を使用しますが、コンピューターに指示を与える時は、コンピューターが理解できる言葉を使用する必要があります。
それがプログラミング言語です。
つまり、コンピューターに「このように動いて!」と指示をすることがプログラミングといえます。
プログラミングでできること
プログラミングの技術を使えば、主に4つのものを作ることができます。
・アプリケーション
・ゲーム
・システム
・ロボット
私たちが普段使っているスマートフォンそのものも、アプリケーションもプログラミングによってできています。
それだけではなく、エアコンやテレビなどの家電製品にも組み込まれています。
また、上記以外にもプログラミングでできることは多くあります。
具体的なプログラミングでできることは以下の記事で紹介しているのでぜひ読んでみてください。
プログラミングの重要性
2020年から小学校でのプログラミング教育が開始するなど、なぜプログラミングが近年注目されているのかご存知でしょうか?
インターネット社会で、IT人材が不足してる
経済産業省によれば、2018年時点で約22万人のIT人材が不足しているという結果になった。さらに、IT人材不足は今後ますます深刻化し、(中位シナリオの場合で)2030年には、約44.9万人の人材が不足するとの推計結果が得られた。
インターネットの登場により、私達の生活には急速にITが普及しました。
今や必ず1人1台はスマートフォンを持っています。
また、IoT化により、将来は数兆個のモノがインターネットにつながる社会が訪れると言われています。
その社会を支えるのは、ITエンジニア・プログラマーであり、どの企業でもIT人材が不足しています。
そのため、政府は2020年からプログラミングの義務教育化など、IT人材の育成に力を入れています。
プログラミングに関するよくある誤解
「プログラミングは、情報学科の専門学生の方や理系の大学生しか理解できない難しいもの」
「英語ができないとプログラミングもできない」
プログラミングはこういった誤解を受けやすいです。
しかしながら、プログラミングは誰でも学習することができます!
社会人で活躍している20代のプログラマーのうち、40%は文系出身者
IT人材白書2017によると、IT企業のIT技術者の最終学歴の専攻が文系だった割合は以下の通りです。
文系出身者が年々増えているだけでなく、プログラマーは昔から文系職出身の方も多い職業です。
普通の文系学生がプログラミングを自ら学習している
近年の就活では本格的な採用時期より前に企業で短期間の就労体験をしたり、難易度の高い課題を行う「インターンシップ」が流行しています。
その多くはIT企業ですが、インターンを通して文系の未経験の学生も「プログラミングを学習すことが今後の社会に重要である」と感じ、学習を始める学生が急激に増加しています。
プログラミングに使う英語は中学レベルで問題ない
プログラミングを書く際には英単語を使ったり、最新の情報を知るには英語の記事を読むこともあります。
そのため、「英語が苦手だから自分にはプログラミングが無理な気がする」と思っている方はいませんか?
しかし、プログラミングに使われる英語は中学生レベルです。
自分の英語レベルを心配してプログラミングを学ばないのは、とてももったいないことです。
プログラミング入門者に高度な英語の能力は必要とされないので、問題ないです。
英語力にどうしても不安のある方や英語を使用する場面について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
ビジネスマンがプログラミングを学習するブームが雑誌で特集されている
・AI(人工知能)、IoT
・シンギュラリティ(機械が人間の頭脳を超える)
・ビックデータ、機械学習
などビジネスマンに関係する話題も多くあります。
日本トップレベルの発行部数を誇るビジネス誌が特集を組むこともあるほど、プログラミングはポピュラーになってきているのです。
プログラミングのイメージがない著名人も実は学習している
なんとなく、「プログラミングができる人はあまり多くなさそう」と思っていませんか?
実はプログラミングができる著名人は多く、
・クリス・ボッシュ(バスケットボール選手)
・山崎邦正(お笑い芸人) 現 月亭邦正
・GACKT(ミュージシャン)
・小川麻琴(元モーニング娘。)
など、まったくプログラミングのイメージがない著名人の方でもプログラミングができる方がいます。
初心者のプログラミング学習【5つのステップ】
プログラミング学習をする目的が決まったら、実際に学習をしていきましょう。
しかし、初心者がプログラミングを闇雲に学習をしても挫折してしまいます。
そこで、王道の学習方法を知り、確実にスキルを身に着けていきましょう。
プログラム学習のステップは大きく分けると5つです。
- 学習の目的を考える
- 作りたいものを決める
- 学習する言語を決める
- 環境を構築する
- 実際に学び始める
❶学習の目的を考える
プログラミング学習では、なぜプログラミングを学習するのか目的を持つことで成功へと繋がります。
まだプログラミングを学ぶ目的を持っていない方は、是非、プログラミングをなぜ勉強するのか目的を探してみてください。
学習目的は以下の2つの方法で決めることができます。
- メリットから学習目的を決める
- 興味ある職種から学習目的を決める
メリットから学習目的を決める
立場にあった「プログラミングを学ぶことで得られるメリット」を紹介していきます。
メリットを読んで、あなたのなりたい自分を想像することでプログラミング学習の目的を見つけることができます。
このように、様々な立場の人にとって、プログラミングスキルを身に付けることは多くのメリットがあります。
キャリアアップや就活での武器、ワークライフバランスとしてのスキルとして、プログラミングを学ぶことで理想のライフスタイルの実現が可能です。
興味ある職種から学習目的を決める
プログラミングを使う職業は細かく分類するとたくさんあるため、ここでは初心者に向けたプログラミングを使用する職業を紹介しています。
興味のある仕事内容や目指す職業を見つけ、プログラミング学習の目的にしましょう。
プログラマー
- WEBプログラマー…WEBサイトを作るプログラマ―
- スマホアプリプログラマ―…スマホのアプリを開発するプログラマ―
- ゲームプログラマー…ゲームを開発するプログラマー
- 業務系プログラマ―…経理システムなど業務に携わるシステムを扱うプログラマ―
- 組み込み系プログラマ―…デジカメなど電子機器を扱い、組み込むプログラマ―
- 汎用系プログラマー…汎用機で動くシステムを開発するプログラマー
エンジニア
- 開発エンジニア(WEBエンジニア、ゲームエンジニア、組み込みエンジニア、AIエンジニア)
- インフラエンジニア(サーバーエンジニア、ネットワークエンジニア)
- 営業系エンジニア(サポートエンジニア、セールスエンジニア)
プログラミングを学ぶメリットと目的を見つけることができたら、プログラミング学習を始める心の準備は整いました。
なんとなく学習するのではなく、学習目的を持つことでプログラミング学習は成功する
❷作りたいものを決める
まずは作りたいサービスを決め、ゴールを設定しましょう。
作りたいものを決める方法は2通りあります。
プログラマーの仕事は「課題解決」です。
自社の業務を効率化させたり、社内の情報共有を活発にするツールをつくりたいというクライアントの要望に対して、ITの力を使ってソリューションを行います。
自分の身の回りで困っていることを思い出し、問題を解消するサービスを考えることが大事です。
「こんなサービスがあったらおもしろい!」
「昔から作ってみたかったものがある!」
という方は、自分の興味から考えてサービスを作りましょう。
学習では「楽しい!」と思えることが一番の原動力になります。
自分がワクワクするものをつくりましょう。
なかなか思い浮かばない場合は、学習していくうちに自分の作りたいサービスが見つかるので、まずはプログラミングの基礎が学びやすいサービスを作りましょう。
一旦はTwitterやFacebookのようなSNSのサービスや、料理や写真の投稿型サイトのようなものをつくるのがおすすめです。
❸学習する言語を決めよう
作りたいサービスが決まれば、次は学習する言語を決めましょう。
世の中には200種類以上のプログラミング言語があります。
その中で、ゼロから効率よく学習したい初心者の方に制作したいサービス別におすすめの言語を紹介します。
❹環境構築をする
学ぶ言語が決まったら、開発環境を整えましょう。
開発環境とは、プログラミング言語を扱う場所です。
実はWindowsのメモ帳でもプログラミング用のコードを書くことはできますが、通常はテキストエディターをダウンロードして使用しましょう!
制作物別にエディターがあるので自分にあったものを選びましょう。
環境構築にあまりにも時間がかかる場合は、ブラウザ上で扱える開発環境で学習をしましょう。
そこに時間がかかって挫折するのはもったいないので、そんな時はブラウザ上で作動するオンラインでのエディターを使用して学習していきましょう。
❺実際に言語を学習していく
これで言語を学習していく準備は整いました。
早速学習していきましょう!
どの言語でも、基本的な学習方法は以下のようなステップで行われます。
勉強方法は後程記述しますが、勉強のし易さは言語によって変わってきます。
実際にコードを書いてみることで、より理解が深まります。
何度も実際にコードを書いてみることで、体が覚えていきます。
とにかく最初は「どういう理屈でそのコードが動いているかは完全に理解はできていないけど、エラーが出ずに実行できている」という状態を目指しましょう。
どの言語にも共通して言えるのは、概念をインプットして、理解しながらアウトプットする作業を何度も行うことです。
最初から完璧な理解は目指さず、お手本のコードを書きましょう。
+α パソコンの選び方
また、実際に勉強を始めるときに、どんなパソコンを使えばいいかわからない方も多くいると思います。
多くの方は、MacとWindowsで悩みますが、プログラミングをするのにはMacがおすすめです。
Macは「ものづくりのためのパソコン」であるため、サービスを作っていくプログラミングには最適であるためです。
プログラミング学習の方法4選
プログラミングは、独学であっても学習方法を間違えることがなければ、身に付けることができます。
しかし、独学でのプログラミング学習は挫折してしまうことも多いので、楽しくプログラミング学習を続けることが大切です。
本だけでなく、アプリやインターネット上のオンライン教材で勉強する方法など様々な独学での勉強法があるので、自分にあったもので勉強を続けましょう。
ここからは、プログラミング入門者にオススメする勉強方法について紹介していきます。
プログラミング初心者が学習する方法として以下の4つの方法があります。
- 本で学習する
- webサービスを利用して学習する
- 初心者向けの勉強会に参加する
- プログラミング教室やスクールで学習する
1つづつ、メリットとデメリットを踏まえてご紹介していきます。
❶本で学習する
多くの人が慣れ親しんでいる書籍で学習する方法です。
・体系的に学習できる
・信頼できる情報が多い
・スキマ時間で学習できる
・情報が古い可能性がある
・専門書なので値段が高い
・わからないことがあったら解決できない
❷Webサービスを利用して学習する
インターネット上のWebサービスでは、無料でプログラミングを学べるサイトが多くあります。
・手軽に学習を開始できる
・無料の教材が多い
・キーボードや映像を使って学習できる
・本と比べると振り返りがしにくい
・疑問を質問できない
最初のプログラミング学習としてWebサービスは利用しやすいのが特徴です。
そのため、自分がプログラミング学習に向いているか確かめるためにも、手軽にプログラミングに触れられるWebサービスを使うことをお勧めします。
学習をある程度進めた後でも、網羅的に学習することで抜け漏れを確認することができます。
ここでは有名な、ドットインストールとProgateを紹介しますが、他にも様々な学習サイトがあります。
ドットインストール、Progateは主要な言語に対応しているため、まずは基本の無料プランで学習を進めていきましょう。
プログラミング学習アプリ
スマートフォンのアプリでプログラミング学習ができます。
空き時間に効率よく勉強ができますね。
質問サイトやチュートリアルも活用しよう
プログラミング学習を進めていく中で、自分の力だけでは解決できない問題が多く出てくると思います。
そこで、疑問を解消したり応用的な知識を学ぶことが、成長するために必要となってきます。
ここでは、その疑問を解消することができるStack OverflowとQiitaを紹介します。
❸初心者向けの勉強会に参加する
プログラミングは初心者向け〜上級者向けに向けて、基礎から最新技術までたくさんの勉強会が活発に行われています。
勉強会に参加することで、以下のようなメリットが得られます。
・新しい知識を得ることができる
・自分の知識をアウトプットできる
・学習へのモチベーションが上がる
勉強会に参加し、新たな情報がインプットされ、自分の知識をアウトプットすることができるので、とても良い勉強法の1つです。
❹プログラミング教室などで学習する(おすすめ!)
時間のない社会人や、独学で挫折した方はプログラミングスクールで学習するのをおすすめします。
受講料がかかってしまいますが、
「最短距離で学習することができる」
「疑問点を即解消できる」
といった点で効率よく学習することができます。
転職保証のついたプログラミングスクールもあるので、安心してプログラミングを学ぶこともができます。
プログラミングスクールを比較して紹介している、こちらの記事であなたにあったプログラミングスクールを探してください!
+α 学習する前に知っておきたいこと
プログラミングの独学は挫折しやすい?
プログラミングを学習できる環境は整っているため、様々なツールを活用すれば教材に困ることはないでしょう。
ただし、本や学習サイトで独学で学習するのは非効率です!
なぜならプログラミング初心者は独学だと挫折する可能性が非常に高いからです。
「わからない点があっても質問することができない」ことは非常に大きな壁になります。
「何を学習したらいいかわからない」
「専門用語が多すぎて理解できない」
「エラがー出た時に1人だと解決できない」
「そもそも概念が理解できない」
といった理由が重なり、自分で解決するにはひとつひとつに時間がかかってしまうため、最終的に挫折してしまうケースが非常に多いです。
独学では時間を多く使います。
時間を無駄にせずに、最短で学習するためにはプロから直接指導を受けるのが最も効率が良いです。
プログラミング初心者が学ぶのに必要な学習時間とは?
プログラミング初心者が取得しやすい言語である、RubyやPHP、Pythonを適切な学習ステップと指導を受けることができれば、未経験の人であっても、オリジナルの簡単なアプリを作るのに必要な勉強は200時間ほどです。
簡単なプログラミングのためのアプリであれば、数日間の学習時間で開発することができます。
勉強時間200時間ほどで作れるアプリ
おみくじアプリ
制作時間、3~5時間
選択肢を3つ作成し、どれかひとつを選ぶと「大吉・中吉・小吉・吉・凶」の5段階の運勢をランダムに表示するアプリケーションです。
じゃんけんゲーム
制作時間、5~10時間
「グー、チョキ、パー」のどれかをクリックすると、コンピューターも同時にランダムで手を出し、勝ち負けを判定するゲームです。
仕組みを理解しながら作成することができます。
メモ帳アプリ
制作時間、10~20時間
メモを作成し、それを保存し、また新しいメモを作成することができるアプリケーションです。
いきなりオリジナルのサービスを開発するのではなく、プログラミングを理解しながら、小さい制作物を作ることでモチベーションも継続しやすいです。
まずは気軽に簡単なアプリを開発してみましょう。
学習を継続させるために意識すること
筆者もプログラミング学習を挫折した経験がありますが、ここで紹介していることを行えば、プログラミング学習を続けることができました。
ぜひ参考にしてみてください!
プログラミングへのモチベーションを上げる
プログラミングに限らず何かを続けるにはモチベーションの維持が大切です。
以下のことを意識して、日々のモチベーションを保ちましょう!
・プログラミングスキルを習得するメリットを知る
・プログラミング仲間やコミュニティを作る
効率的な学習方法のコツを知る
効率的な学習にはコツがあります。
無駄な時間を過ごさず、成功するやり方を身に着けていきましょう!
5つの効率的な学習のコツを紹介していきます。
エラーの解決方法を知る
プログラミングにはエラーがつきものです。
質問できる環境がない場合は、自分で解決する術を身に着けましょう。
どうしても解決できないエラーがある場合は、
「質問サイトを活用する」
「検索して解説サイトを見つける」
といった方法がおすすめです。
この記事内の”6 プログラミング学習方法の王道は4つ”でも、おすすめの質問サイトの紹介をしているので参考にしてみてください。
プロのITエンジニア・プログラマーも、実は「自分でエラーを解決する」術を身につけています。
そのため、数多くのリファレンスサイトや情報共有サイトが存在しているのです。
簡単な開発をしてみる
学習に行き詰った時は、簡単なサービスでもいいので今ある知識を駆使して開発してみましょう。
プログラミングはものづくりです。
学習している時より、開発している時のほうが楽しいので、モチベーションが復活します。
この記事内の”4 初心者がプログラミング学ぶのに必要な学習時間とは?”では、初心者がプログラミングを理解しながら作れる簡単なアプリを紹介しているので、参考にしてみてください!
コードに慣れる
プログラミングでは自分の手で書いたものが動く経験が何より大事です。
自分の頭で考えてできないときは、とにかくお手本となるコードをひたすら打って「写経」していきましょう。
コードを打ち続けていくうちに、自分がわからないところを認識できたり、コードに慣れることができます。
この記事内で紹介している、学習サイト”Progate”では、実際にコードを書きながら学習できるのでおすすめです。
必要なものだけ優先して学習する
一度にたくさんの知識を覚えようとすると混乱します。
まずは必要最低限のことをしっかり学習し、確実に自分のスキルになった後に新しいことに挑戦しましょう。
初心者の方でしたら、まずはHTMLとCSSから学習を始めましょう。
WEBCAMP NAVIでは、初心者の方に向けたHTML、CSSの技術記事を発信しているので参考にしてください!
独学にこだわらず、知り合いやスクールを頼る
プログラミングを勉強する意志はあっても、書籍や学習サイトを使った独学に限界を感じた場合は、プログラミングスクールに通って効率的に学習しましょう。
プログラミングの学習を挫折してしまう人は、約9割と言われています。
しっかりと学習に集中できる環境があることが、着実にスキルを身に付けることへ繋がります。
キャリアにつなげるためにするべきこと
ここでは、プログラミングを使う職業へ繋げるためにするべきことを4つ紹介します。
- ITエンジニア、プログラマーの適性判断をする
- オリジナルの作品を創る
- 積極的に勉強会に参加する
❶ITエンジニア・プログラマーへの適正の判断をしよう
プログラミングはしっかりとした手順を踏んで学習することで、誰もがスキルを身につけることができます。
しかし、自分がプログラミングを用いる仕事に向いているのか見極める必要があります。
プログラマーやエンジニアに向いているような人は、主に以下のような方です。
・最新技術を身に付けていくのが楽しい
・複雑な問題を分析し、ひとつひとつ解決したい
・とにかくコードを書いているのが楽しい
このようなことを感じて人は、職業に向いています!
❷オリジナルの作品を創り切る
開発したサービスや作品は、あなたのプログラマー・ITエンジニアとしての実績となるので、「ポートフォリオ」と呼ばれるものを作りましょう。
これは、企業の選考の際に「プログラマー・ITエンジニアとしてのレベル」を判断してもらう材料となります。
特に、ポートフォリオは実務経験がない人にとって、自分のスキルを証明するものとなります。
インターネットに一般公開することで、多くの人の目に止まる可能性もあります。
自分の開発へのフィードバックや評価がもらうことで、次の開発に活かすことができます。
❸積極的に勉強会に参加する
学習方法で紹介した初学者向け勉強会だけでなく、上級者向け勉強会にも参加しましょう。
最新技術を学習することでスキルアップしたり、人脈を広げることができます。
また、自分の今のスキルレベルを知ることができ、モチベーションアップにもなります。
ITエンジニア・プログラマーとして【転職】する
未経験からプログラミングを学んだからには、将来性の高いITエンジニア職での転職を目指しましょう。
まずは「レバテックキャリア」や「DODAエンジニアIT」といった転職サイトや転職エージェントサービスに登録するのがいいです。
特にIT業界への就職が初めての人にとっては、業界について聞けると安心して就職ができます。
自己分析や業界研究を行い、志望動機や職務経歴書を作成し、選考に臨みましょう!
ITエンジニア・プログラマーとして【就職】活動をする
就活生なら、学んだスキルを活かして新卒でITエンジニアを目指しましょう。
ITメガベンチャー企業の多くは新卒ITエンジニアを募集しています。
また、ITエンジニア採用は実は人脈が大事でので、インターンやイベントに参加しましょう。
短期でのITエンジニアインターンや学生ITエンジニア向けのイベントも数多く開催されています。
プログラミングのインターン・アルバイトをする
大学1・2年生なら、プログラミングスキルを活かした長期インターンやアルバイトをしましょう。
レベルの高い環境で自分のスキルを高めながら給料をもらえ、人脈を広げることもできます。
良い企業に出会えるように、インターン・アルバイト募集サイトから応募したり、イベントに積極的に参加しましょう。
プログラミングの副業をしてみる
ビジネスマンの方や主婦の方は、お小遣い稼ぎや生活の足しにするために副業をしてみましょう。
ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングサイトからシステム開発の案件に応募しましょう。
大規模な案件から、小規模な案件もあるので、現在の自分のスキルや使える時間を判断して、少しずつレベルアップしていってください。
フリーランスのITエンジニアを目指す
本業で会社に所属して開発経験を積んだり、副業で週末ITエンジニアとしてスキルアップした後は、フリーランスを目指すのも一つの選択肢です。
実務経験が2~3年あり、ある言語や環境に特化したスキルがあればフリーランスになることは可能です。
在宅でプログラミングの仕事をする
主婦やママさん・将来は家庭に入りたいキャリアウーマンで在宅ワークを希望される方は、実務経験や副業の経験を積み、リモートワークが可能な会社と繋がりを持ちましょう。
在宅の仕事はすぐに獲得するのは難しいですが、たくさんの仕事をしていくことで、高いスキルレベルと人脈を形成することができれば、在宅ワークの案件も獲得できるでしょう。
クラウドソーシングだけでなく、リアルな人との繋がりを大事にしましょう。
プログラミングをはじめようと思っている人や、プログラミングを学習し始めた人によくある疑問をまとめした。
Q:まずは昔からあるC言語やC#を学習していきたいのですが、初心者には難しいですか?
A:プログラミングをまったくやったことのない初心者にはC言語やC#はおすすめしません。
C言語やC#は初心者には難易度が高く、挫折してしまう可能性が高いからです。
初心者はまずRubyやPythonといった言語を一つ目の言語として学習し、「プログラミング」に慣れるのがおすすめです。
プログラミングそのものに慣れた後に、二つ目・三つ目の言語としてC言語やC#を学習していくと、スムーズに学習することができるでしょう。
Q:Javaは案件数が多いと聞いたのですが、初心者にJavaの学習はおすすめですか?
A:初心者にはJavaの学習はおすすめしません。
Javaは世界でも広く使われている言語であり、最初から便利なライブラリ(実用的な機能がすぐに使えるまとまったコードの塊)が存在しているので、情報を集めやすく、すぐに実用しやすいというメリットがあります。
とはいえ、初心者がJavaを簡単に扱えるケースは少ないです。
Javaは画面に数文字を表示するようなごく簡単な指示を出すににも、たくさんのコードを書く必要があります。
Rubyなら数行で済みます。
プログラミングそのものが初心者の場合、少ない行数で書くことができ、すぐに反映される言語のほうが「プログラミングそのもの」への理解が進みやすく、モチベーションも保ちやすいため、そういった点でJavaはおすすめしません。
Q:プログラミング学習をはじめたのですが、学習方針が定まらず学習が進みません。どうすればいいですか?
A:学習の目的をはっきりさせましょう。
初心者の方でよく「とにかくプログラミングができるようになりたい!」という方がいらっしゃいますが、プログラムを作ることはあくまで手段であり目的ではありません。
何をしたいのかにより、学習するべき言語は変わります。
そして、目的がない状態でプログラミングを覚えようとし、挫折する方が多いです。
「Javascriptで画像をスライドショーさせるページが作りたい」なのか、「メールやチャットの自動返信機能を実装したい」や、「ぷよぷよのようなゲームを作りたい」など、目的を持つことで、それを作り上げるためにたくさん調べ、結果的にJavascriptが使えるようになります。
Q:プログラミング初心者の大学生です。どの言語を学習するのがおすすめですか?
A:初心者の大学生にはRubyの学習がおすすめです。
大学生はプログラミングを学習した後、
「インターンでスキルを磨く」
「自分でWebアプリを作ってみる」
「就職活動で活かす」
などの選択肢があります。
Rubyは汎用性が高い言語とされ、はじめにRubyを学習していけば、PHPなどの他の言語を学びやすいとされているため、いろんな選択肢に対応することが可能です。
学生インターンを募集する企業はWeb系の企業が多く、扱っている言語もRubyなどのWeb系の言語が多いです。
仮にインターン先の企業がRuby以外の言語だとしても、同じWeb系の言語ですので、少ない学習時間で他の言語にもすぐに対応できるようになります。
また、Rubyは数百人の大規模開発ではなく、1人〜数十人の小規模開発に向いている言語です。
そのため、自分1人でアプリケーションを作成するのに向いています。
就職活動の際にも、自分でアプリを作成した実績を企業が評価してくれるため、アイディアをすぐ形にしやすいRubyがおすすめです。
Q:言語ごとの書籍ではなく、プログラミングそのものを理解したいのですが、おすすめの書籍はありますか?
A:アルゴリズムの概念を理解できる書籍です。
プログラミングにはアルゴリズムという答えを出す手順があります。
小学校の算数の文章問題でも、答えを出すのにいくつかのやり方がありましたよね?
それと同じで、プログラミングも出したい答えに対して、いくつかの選択肢があります。
適切に使いこなすことで、計算効率の良いプログラム、すなわち処理の早いプログラムを開発できるようになります。
使いやすいサービスになります。
アルゴリズム学ぶことはプログラミングの基礎を学ぶことです。
サッカーでいえばボールを蹴ること、野球でいえばボールを投げること、国語でいったら漢字を覚えることと一緒です。
以下におすすめの入門書を紹介します。
Q:プログラマーになりたいのですが、資格を取る必要はありますか?
A:資格はあまり関係ありません!
プログラマーの仕事は特に資格がなくても始めることができます。特にWeb系のプログラマーになりたい場合は、資格よりも開発経験が大事です。必要な資格は、就職してから会社で習得することも多いです。
しかし、就職する会社によっては「基本情報処理技術者」を持っていると評価されることがあります。
業種によっては、資格を持っていることが必須の会社もありますので、自分がどうしても特定の職業のプログラマーになりたい場合は募集要項をチェックしましょう。
Q:Webデザイナーになりたいのですが、プログラミングもできた方がいいですか?
A:コーディングもできるデザイナーは市場価値が高いです!
Webデザイナーは、Webサイトのデザインをする職業です。
Webサイトが制作される流れは、Webデザイナーがイラストレーターなどのツールを使ってデザインし、それを元にコーダーと呼ばれる人がデザイン通りにHTML/CSSのコードを書いてきます。
HTML/CSSのコーディングは正確にはプログラミングではないのですが、RubyやJavascriptを扱うWebプログラマーはみなHTML/CSSを扱えます。
Web制作会社ではコーダーが足らないことも多く、Webデザイナー目指すのであれば、デザインだけでなくサイトを実際に書いていく側の技術を持っていることで、より企業に求められる人材になることができます!
まとめ
いかがでしたか?
プログラミング初心者がゼロからプログラミングを学習していく方法や、スキルを得た後に出来ることを解説していきました。
プログラミング初心者はわからないことだらけで、最初は大変なことが多いと思いますが、「わからないなりに進んでいく」経験はとても大事です。
少しでもプログラミングを学習しようと思っている方は、ぜひ学習を初めてみてください!
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