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Facebookが本格参入

マーク・ザッカーバーグCEOは自身のFacebook投稿で、この新サービスは(新型コロナウイルス感染症対策で)「直接会うことのできない、大切な人々との繋がりを感じられるようにするため」に提供すると語った。

 

Zoomのような本来企業向けのサービスではなく、あくまでもプライベートでの利用を想定したサービスだ。

 

 FacebookあるいはFacebook Messenger(以下「Messenger])でRoomを開ける。間もなくInstagram Direct、WhatsApp、Portalからも開けるようになる。

 

 Roomを開くには、PCあるいはモバイル端末のFacebookあるいはMessengerに表示されるようになる「Roomを開く」をタップし、一意のURLを参加してほしい友達と共有する。招待方法などのヘルプはまだないが、画像を見ると招待されるとニュースフィードの「ストーリーズ」の上に参加可能なRoomがカルーセル状に表示されるようになるようだ。

 

 URLでの招待なので、Facebookアカウントを持っていない人も招待できる。RoomへはPCからもモバイル端末からも参加できる。

 

 Messengerアプリから参加する場合は、ビデオ通話で利用可能なうさ耳などのARエフェクトや新たに追加になる360度のバーチャル背景と“ムードライティング”も利用できる(下右端の画像)。

 

 Zoomの教訓を生かし、セキュリティとプライバシーにも配慮している。Room開催者は誰を参加させるかを細かく設定でき、Zoombombingのようなトラブルを避けるために開始したRoomを「ロック」して後から誰かが入ってこられないようにすることもできる(ロックされたRoomから退出することは可能)。

 

 RoomsはMessenger上のサービスなので、Messenger同様に動画と音声による会話はユーザーの端末からFacebookのサーバ間で暗号化されている。暗号化はエンドツーエンドではないが、エンドツーエンドの暗号化を目指すとしている。

 

 Facebookは他のサービス同様にRoomからも(Facebook外からの参加者のものも)個人情報を収集するが、Roomでの音声と動画のデータを広告のために利用することはなく、(少なくとも当面は)Roomに広告を表示することはないという。

 

 Facebookはまた、WhatsAppのグループ通話(こちらはエンドツーエンドで暗号化されている)の参加可能人数を4人から8人に増やすことと、「ライブ動画」の新機能も発表した(ライブ動画については別記事で紹介する予定です)。